色づく世界の明日から 第1話「キミノイクベキトコロ」
「いつからだろう。花火を楽しめなくなったのは」
「母と一緒に見た花火はすべてが美しかったのに」
「いつの間にか、世界は……色を失っていた」
22時の火ノ丸相撲から始まり、MXからTBSに移り深夜2時まで続いたアニメの時間。色彩・描写の力が凄まじいアニメが始まりました。
P.A.WORKSが送る原作なしのオリジナルストーリー、初っ端からアニメでしか出来ない色表現を叩き込んできました。
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ざっくりとしたあらすじ
少し未来のお話。
色覚を失った少女瞳美は魔法使いの一族の娘でしたが、本人はその魔法の力が嫌いでした。
憂鬱系銀髪美少女CV石原夏織、可愛いの100乗のような存在です。
ある祭りの日に祖母に呼び出された彼女は、「60年前の私に会いに行きなさい」と言われ、有無を言わさずに60年前の過去へ飛ばされます。
過去で出会っている(はずなので)のできっと問題は特に無いとは思うのですが、『魔法で過去に飛ばす』という出来事ただ一点でタイムラインの魔法戦争の被害者たちが一斉に魔法戦争の最終話を思い出していました。この人達のPTSDはいつ治るのでしょうか。
それは私のセリフです。
過去へ飛んだ瞳美は誰かの部屋に降り立ちます。
しかしその部屋に誰かが来る。気づかれるわけにはいかないと考えた瞳美はその部屋から出ようとしますが……。
60年前の窓の開け方を知らなくて慌てます。可愛い。
どうにか窓を開けて逃げた彼女ですがそれを撮影した人影が2つ。
CV東山奈央という一点で魔法戦争の記憶を思い出され続けているメガネの女性と、住人の高校生のことがおそらく好きでこの後フラれそうな彼女です。
住人の彼とは部活仲間だった彼女たちは「女を連れ込んだ」という推測の元、彼に真相を確かめようとします。
とりあえず本人に動画を送ろうとすると本人を発見。話しかけてみます。
60年前の街に混乱する。超かわいい。
過去との違いにきょとんとする。すごくかわいい。
絆創膏を知らない。とてもかわいい。
その後、魔法使い一族のお店である「まほう屋」に案内してもらった瞳美ちゃん。しかし持っていた「アズライト」という宝石をどうやら最初に飛び込んだ部屋で落としてしまったようで、探しに行くことになりました。
一方住人の彼サイド。
ロングヘアの美人が部屋の窓から脱走していく姿が噂になっているそうですが、本人は何のことか知らないので冷たい態度を取ります。
「盗まれたものが無いか確かめといて」
深い現実味のある言葉です。そして彼――唯翔くんは落ちていたアズライトを警察に届けに行くようです。行動が現実的。
警察署に行く道で、瞳美はアズライトを持つ唯翔を見つけます。
ある公園で立ち止まった彼は、どうやら絵を書いている模様。
彼に話しかけようとして瞳美は驚愕します。
色覚を失った彼女の世界に、色のあるものが現れました。
彼の絵を見た彼女は、幼い頃に失った「色」を見て興奮します。
興奮しすぎて本人の目の前に謎ポーズで現れてしまいます。ベリーキュート。
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1話総括
色表現が見事という一言に尽きます。
例えば空を見上げ夕焼けが綺麗と言うワンシーン。
これが瞳美の世界でも表現されることで最後の色づく世界の輝きが増しています。
アニメだからこその話運びと表現技法で、面白さはかなり高いものでした。
ド深夜+アマゾンプライム限定配信ということで中々視聴ハードルは高いのですが、泣きゲーのような空気感・雰囲気はかなり良かったです。
個人的には今季1番おすすめまでありますね。アマゾンプライム会員は今すぐ追いついてください。