やがて君になる 第1話「わたしは星に届かない」
どうもこんにちは。今一番熱い関係性はnykhn。三上ふみです。
突然ですが、「百合」と「レズ」の違いはなんだと思いますか?
一般的には「肉体関係があるかどうか」「同性愛を意識しているかどうか」という答えが多いようですが、私は「間に男を挟んだ場合どうなるか」という異端者の考えを持っています。自覚はあるので棒で殴らないでください。多分NL好きなのが原因の思考です。
間に男を挟むと、男とも惹かれ合いキャッキャしそうなのが百合、ガン無視して女同士で絡み合いそうのがレズという考え方です。
あくまで私の考えなので皆さんは皆さんなりの考えを持ってください。
そしてその枠組みに当てはめると、今回紹介するアニメはレズアニメです。
かなり尊い話だったのでいつもと違い真面目なトーンのあらすじですが、やがてレズになっていくんだろうなという思いだけはありました。
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ざっくりとしたあらすじ
「人に恋をする気持ちがわからない」主人公小糸侑は、高校入学後のある一日の終わり、先生の口車に乗ってしまい生徒会のお手伝いをすることに。
生徒会室へ向かう小糸さんは、校舎裏で男性からの告白を断る一人の少女に出会います。
「――私はただ、誰に告白されても、付き合うつもり無いだけだから」
小糸の思いと良く似た言葉を発した先輩の名前は七海燈子。学校では有名な出来る美人の先輩です。
生徒会の手伝いの中で七海先輩と仲良くなっていく小糸さん。
そんな中で告白され続ける七海先輩の話に。
「今まで好きと言われて、ドキドキしたことないもの」
彼女ならわかってもらえる――。
ある日、小糸さんは先輩に対して一つの話をします。
(本で読む、歌で聴く恋はキラキラしていて……私だって、その時になれば、きっと、羽が生えたみたいに、フワフワしちゃったり……)
彼女は、中学の頃に仲の良い男友達がいました。
(だけど……私の足は、その時になっても、しっかり地面を踏みしめていて……)
中学の卒業式、彼女は彼に告白されます。
(大丈夫。私は他の人より、羽が生えるのが遅いだけで、きっと、今に……もうすぐ…………でも…………)
仲の良かった男子に告白されても、侑の心は揺らがない。
「私も、付き合おうって答えられるようになりたかった。だけど、私には『特別』って気持ちが、わからないんです」
彼女は、交際を断るつもりでした。
ですが、上手く断ることができるか……そんな不安を吐露します。
「君は、そのままでいいんだよ」
そうして告白を断った彼女に対し、七海先輩はこう告げる――。
「先輩は、私と同じじゃ無いんですか……?」
「ううん、違う。だって……」
「わからない……この人が何を言っているのか、わからない」
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1話総括
尊い。
語彙力を失った人の感想になってしまいましたが、あらすじがほぼ抜粋の時点でお察しください。
他の何者をも寄せ付けたり付け足したりすることが不要な空間がそこにありました。いちばん大事なところだけ書かないという理性がギリギリで働いたことだけは自分を褒めることができそうです。圧巻の関係性、指先や声の震えによる強烈な心理描写や背景などは劇場版アニメのそれと正面切って対決できる素晴らしさがありました。
普段百合を好んで摂取する人が見たら卒倒して優勝としか言えなさそうな強烈かつ至高の出来がそこにあります。見る前にちょっと覚悟しないと終わってからため息しかつけないので本当に気をつけてください。そのくらいにはとてもオススメできる作品です。